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論文メモ:ボレル階層とかのLaTeXML自動変換版です。自動検査には合格していますが、元PDFとの目視比較は未実施です。正本はPDF・TeXです。

論文メモ
— ボレル階層とか —

ナンブ キトラ
HTML変換日:2026年7月26日

本棚を整理したいので, 溜まっている論文のメモを書いて未来への手紙とすることにする.

以下の論文は ボレル階層とかを調べようとして放置されていた論文の束だと思う.

論文 [3]の用語をおさらいしよう. 一般に距離空間X絶対α次ボレル階層を持つ(αは可算順序数) とは任意の距離空間YXを位相的に埋め込んだ時に Yの中でXα次のボレル集合になっている 時にいう.埋め込む先は距離空間というのが大事である. この用語を踏まえた上で,よく知られた事実として Xが絶対Gδであることと Xがポーランドであることが同値である. こういうのはブルバキに書いている. ブルバキは一般性を志向している感じがするが 急にポーランド空間とか具体的な話を扱い始めるのでなんか物珍しいと思う. 論文 [3] では距離空間が絶対Fσ になるための必要十分条件を導出している. ちなみにXが可分の場合には絶対 Fσσコンパクト性が同値ということは知られていたようだ. 他にも大体以下のようなことを証明している.

定理 1 ([3]).

以下が成り立つ.

  1. (1)

    距離空間Xが絶対FG空間(つまり開集合と閉集合の共通部分で絶対書かれる) ための必要十分条件はXが局所コンパクトであることである.

  2. (2)

    Xが絶対Fσであるための 必要十分条件はそれが可算個の局所コンパクト(距離)空間の 和集合で表されること(σ-locally compact)である.

論文 [2] は距離空間ではなく, 一般の位相空間の絶対閉性を扱っている. 位相空間Xが絶対閉というのは ハウスドルフ空間に埋め込んだ時に 必ず閉集合になるという意味で これはコンパクト性の一般化と見做せる. 論文ではハウスドルフ空間は絶対閉空間に 閉集合として必ず位相的に埋め込めるとか 絶対閉包がproductiveになる必要十分条件とか 絶対閉空間の圏の射影対象や入射対象の研究をしているようだ.

論文 [1] ではタイトル通りボレル集合の和について研究している. ここで和と言っているが 和集合ではなくの二つの部分集合ABに対しての足し算を使って定義される

A+B={a+baA,bB}

である. ざっくりいうとABがボレル集合だとしても A+Bがボレルとは限らなし, 例えABがそれぞれコンパクト,Gδ だとしてもA+Bがボレルとは限らないという例を構成している.コンパクトとかGδというのは人間にとってかなり都合のいいボレル階層であることに注意しよう. また,コンパクト集合と閉集合の和は閉集合になり, 閉集合は距離空間の中だとGδ集合であることにも注意しよう.この事実からコンパクト集合とFσ集合の 和がFσになることがわかるので, コンパクト集合とGδの和というのはすでに知られていることと不明だったことのちょうど境目である. エルデシュとストーンはフォンノイマンが構成した の連続体を持つ部分集合であって 上代数的独立な具体的(ZFで構成できる) なものを使って, (まあこれはカントール集合に同相だったりするのだが), 和がボレルにならないものを構成している. また以外の位相群でもできるっぽいことを注意している.

この種の話題はこれらの論文に限らない. これらの論文が引用している論文や, これらの論文を引用している論文を 確かめられたい.

References