ストーン-ワイエルストラスの定理
この文章ではStone-Weierstrassの定理を証明する。まずはコンパクト空間上の実数値関数に関する主張を証明し、そのあと局所コンパクトハウスドルフ空間への一般化を行い最後に複素形を証明する。
準備
言葉の定義
1 定理とその証明
定理 1 (弱いStone-Weierstrassの定理).
コンパクトハウスドルフ空間の実関数環の部分代数が次を充たすとする。
-
1.
-
2.
の任意の元はの元で分離できる。
-
3.
は二項演算で閉じている。
この時は上限ノルムでに於いて稠密。
証明.
を任意に与え、 に対してを以下のように定める。
を任意に固定して
ここで
とすると
∎
補題 2 (Dini).
コンパクトハウスドルフ空間上の実数値連続関数の族と実数値連続関数が次を充たすとする
-
1.
-
2.
はに各点収束している。
この時はに一様収束する。
証明.
まずに注意しよう。 ∎
定理 3.
多項式の族で定数項がで区間上 に一様収束するものが存在する。
具体的に列を得る方法.
を帰納的に
と定義する。 ∎
証明:多項式近似定理を用いる方法.
ワイエルストラスの多項式近似定理よりは上一様に近似出来る。 よって
となる多項式が存在するが、 と置くとこれは定数項を持たない多項式でより
で
となるのでは定数項がの多項式で上一様に近似出来る。そして適当にに対応するそれを選べば求める多項式列が得られる。
∎
定理 4 (Stone-Weierstrass).
コンパクトハウスドルフ空間の実関数環の部分代数が次を充たすとする。
-
1.
-
2.
の任意の元はの元で分離できる。
この時は上限ノルムでに於いて稠密。
証明.
∎
定理 5 (局所コンパクトハウスドルフ空間に於けるStone-Weierstrassの定理).
-
1.
の任意の元はの元で分離できる。
-
2.
任意のについてとなるが存在する。
定理 6 (Stone-Weierstrassの複素形).
コンパクトハウスドルフ空間の複素数値連続関数環の部分代数が次を充たすとする。
-
1.
-
2.
の任意の元はの元で分離できる。
-
3.
は関数の複素共役を取る演算で閉じている。
この時は上限ノルムでに於いて稠密。
定理 7 (局所コンパクトハウスドルフ空間に於けるStone-Weierstrassの定理の複素形).
-
1.
の任意の元はの元で分離できる。
-
2.
任意のについてとなるが存在する。
-
3.
は関数の複素共役を取る演算で閉じている。