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ストーンチェックコンパクト化の構成のLaTeXML自動変換版です。自動検査には合格していますが、元PDFとの目視比較は未実施です。正本はPDF・TeXです。

ストーンチェックコンパクト化の構成

一色三良(concious77)
HTML変換日:2026年7月26日

この文書ではT3.5空間のストーンチェックコンパクト化を構成する。構成するだけなので細かい性質の証明は省略する。

定義 1 (完全正則空間).

点pとその点を含まない閉集合Cとの任意の組(p,C)が関数で分離出来る。つまり任意の組(p,C)に対してある実連続関数f:X→[0,1]で

p∈f−1⁢(0),C⊂f−1⁢(1)

を充たすものが存在するとき、その空間を完全正則であると言う。また、完全正則でかつT1であるような空間をT3⁤12空間もしくはT3.5空間と呼ぶ。

上と同じ記号を用いると、 p∈f−1⁢([0,12)), f−1⁢([0,12))∩C=Øでf−1⁢([0,12))はXの開集合なので完全正則空間は正則空間である。よってT3.5空間はT3空間である。

命題 2.

𝒞を完全正則空間(X,𝔒)から単位閉区間[0,1]への連続関数全体とする。このとき、完全正則空間の位相は𝒞から定まる始位相 (X,ℑ⁢(𝒞))111この文書では関数族𝒜から誘導される始位相をℑ⁢(𝔄)と書くことにする。と一致する。222実はこの命題の逆も成立するがすこし面倒なので証明はしない。[2]参照のこと

証明.

𝒞の元は(X,𝔒)の連続関数なので明らかに

ℑ⁢(𝒞)⊂𝔒

が成立する。逆向きの包含関係を示そう。U∈𝔒でx∈Uとすると、X∖Uは(X,𝔒)の閉集合でpを含まないのでXの完全正則性から連続関数f:X→[0,1]で

p∈f−1⁢(0),X∖U⊂f−1⁢(1)

となるものが存在する。𝒞の定義から明らかにf∈𝒞で

p∈f−1⁢([0,12))⊂U

なのでf−1⁢([0,12))∈ℑ⁢(𝒞)から

𝔒⊂ℑ⁢(𝒞)

∎

次の始位相に関する埋め込み定理を思い出そう。

事実 3 (始位相の埋め込み定理).

位相空間(X,𝔒)にはℱ={fλ}λ∈Λから定まる始位相が入っているとしこの関数族の終域を{(Yλ,𝔒λ)}λ∈Λとするこのとき関数

ϕ:X→∏λ∈ΛYλ∈Λ;x↦(fλ⁢(x))λ∈Λ

についてℑ⁢(ℱ)=ℑ⁢(ϕ)が成立する。 またϕが単射ならばこれは埋め込みになっているつまり(X,𝔒)は∏λ∈ΛYλ∈Λの部分空間ϕ⁢(X)と同相となる。

証明は電波通信の記事にあると思う。

この埋め込み定理と先の命題から次のことが直ちに従う。記号は上のものと同じとする。

定理 4.

T3.5空間Xは

ϕ:X→∏f∈𝒞[0,1];x↦(f⁢(x))f∈𝒞

によって ∏f∈𝒞[0,1]=[0,1]𝒞=I𝒞に埋め込める。

定義 5.

T3.5空間Xのストーンチェックコンパクト化β⁢Xを

β⁢X=C⁢LI𝒞⁢(ϕ⁢(X))

と定義する。

1 継ぎ足し

定義 6 (ゼロ集合、コゼロ集合).

位相空間Xとその上の連続関数f:X→ℝについてfのゼロ集合Z⁢(f)を

Z⁢(f)=f−1⁢(0)

と定義し、コゼロ集合C⁢(f)を

C⁢(f)=X∖Z⁢(f)={x∈X|f⁢(x)≠0}

と定義する。明らかにZ⁢(f)はXの閉集合でC⁢(f)はXの開集合である。また明らかにゼロ集合の補集合はコゼロ集合で、コゼロ集合の補集合はゼロ集合である。

命題 7.

X,Yを位相空間、 f:X→Yを連続写像、A⊂YをYのゼロ集合とする。このとき、f−1⁢(U)はXのゼロ集合である。

証明.

g:Y→ℝをZ⁢(g)=Aとなる連続関数とする。すると

Z⁢(g∘f)=(g∘f)−1⁢(0)=f−1⁢(g−1⁢(0))=f−1⁢(A)

なので定理は明らかである。 ∎

双対的に次の命題が成り立つ。

命題 8.

X,Yを位相空間、 f:X→Yを連続写像、U⊂YをYのコゼロ集合とする。このとき、f−1⁢(U)はXのコゼロ集合である。

この命題とℝの開集合はすべてコゼロ集合であることから次の系が得られる。

系 9.

位相空間Xと連続関数f:X→ℝに及びℝの開集合Uについてf−1⁢(U)はコゼロ集合である。

命題 10.

位相位相Xのゼロ集合Aについて、ある連続関数g:X→[0,1]が存在して

A=Z⁢(g)

が成り立つ。

命題 11.

位相位相Xのコゼロ集合Uについて、ある連続関数g:X→[0,1]が存在して

U=C⁢(g)

が成り立つ。

命題 12.

位相空間X上の2つの連続関数f,g:X→[0,+∞)について

Z⁢(f)∩Z⁢(g)=Z⁢(max⁡(f,g)),Z⁢(f)∪Z⁢(g)=Z⁢(min⁡(f,g))

が成り立つ。双対的に

C⁢(f)∪C⁢(g)=C⁢(max⁡(f,g)),C⁢(f)∩C⁢(g)=C⁢(min⁡(f,g))

が成り立つ。

証明.

明らか ∎

系 13.

ゼロ集合全体の族は有限個の共通部分及び、有限個の和集合で閉じている。

双対的にコゼロ集合全体の族も有限個の共通部分及び、有限個の和集合で閉じている

系 14.

ℑ⁢(𝒞)=𝔒となる位相空間(X,𝔒)は完全正則空間

References

  • [1] 森田紀一,位相空間論,岩波全書331,岩波書店1981
  • [2] M.G.Murdeshwar,general topology,Wiley Eastern Limited,1983